年頭挨拶
「宇宙旅行の実現へむけて、2023年の活動に期待しよう。」
宇宙旅行サービスへ近年の進歩が少しずつ加速しながら、今特に3社の成功に期待がかかる。
第一に、SpaceX社の再使用型「スターシップ」という大型打ち上げロケットの開発がうまく続けば、今年初めて低軌道まで打ち上げられる予定である。
低軌道まで百トンぐらいを運んだ後打ち上げ場に戻って、また飛ぶことが計画通りできたら、宇宙での活動 は革命的に安くなる。
値段で競争できなくなっているH2、H3、アリアン6などの使い捨てロケットには大変だが、人類の宇宙への進出支出になくてはならないイノベ ーションである。
第二に、Virgin Galactic社の「スペース シップ ツー」というサブオービタル型飛行用スペ ースプレーンが、2021年の飛行の問題が解決されて、商用サービスを開始する予定であ る。
第三に、Blue Origin社がサブオービタル・サービスを続けながら、軌道用再使用型ロケ ットを初めて打ち上げる準備を続けている。
この会社が頑張っているので、数年前の状態よりとても進んでいるが、宇宙旅行はまだ 旅行産業の本流に入っていないと言えるだろう。
そして、上記2社のサブオービタル宇宙船が、軌道までの宇宙旅行を安くできるわけではない 。
だから本当の宇宙旅行時代を開くために、他の会社が専用再使用型旅客機を造る必要が ある。
残念だが、もう一つの問題があって、2023年がそんなにいい年にならないリスクはあるだろう。
欧米日の先進国は「BRICS+」というブラジル、ロシア、インド、中国と南アフリカ等の国際団体と冷戦する確率は高くてなっている。
そうなったら、残念な がら、国際協力が減って、世界経済の成長が弱くなって、大規模戦争のリスクが増える ので、宇宙旅行産業の進歩も弱くなるだろう。
ただし、前回の第一冷戦の場合、米国と旧ソ連の間の競争のために、宇宙産業の技術開発 は加速した。従って、例えば、これから米国が指導している国々が「BRICS+」と競争し ながら、月面基地や建物の建設能力を早く開発することになったら、宇宙旅行産業の発展 にもいい影響を及ぼすだろう。
どちらにしても、宇宙旅行産業の大きな成長は 、これからの経済成長にとても望ましい追い風になることは間違いないので、また 一年頑張りましょう。
宇宙旅行協会 会長
パトリック コリンズ