新年おめでとうございます
中国で発生しアッと言う間に世界に広がった新型コロナは、旧年のうちに収まると思いましたが、むしろ新たな感染が心配される事態になりました。さらにロシアによるウクライナ侵略の戦争は、矛を収める気配すらありません。そのような世界情勢の中で、日本がどのように宇宙活動を進めていくか、慎重かつ大胆に考える必要があります。
宇宙旅行のうち、超富豪でなくても金持ちなら手が届く旅行については、着実に商用化に向けて進展しています。まずヴァージンギャラクティック(VG)社とブルーオリジン(BO)社は各自のロケット・宇宙船を使って、有人の試験飛行を着実に行っています。スペースX社の月飛行は、超富豪向けかも知れませんが、日本の前沢友作氏が旅客として名乗り上げています。
このような進展があったものの、残念ながらVGとBOの宇宙旅行は、商用化に至りませんでした。しかしその間、宇宙船の構造手直しや会社人事の変更が行われたようです。そのせいか、最近の動きを見ると期待できそうです。VGは、宇宙旅行商用化をQ2(第2四半期)に予定しています。
この夢多い変動の時期に、宇宙旅行協会は啓蒙活動や学会発表を通して、宇宙旅行の素晴らしさを社会に発信していきたいものです。
皆様には、今年もよろしくお願いします。
宇宙旅行協会 理事長 高野 忠